超音波 操作法
◆操作
・検者は被検者に向かって左側(被検者の右側)に座って右手で探触子を操作する。
左手はパネル上で画像の微調整。
・探触子と体表の接触をよくするためゼリーを十分に塗る
・腫瘍性病変を見つけたら少なくとも2方向から走査する。
・横断像-画面の左側が被検者の右側
画面の右側が被検者の左側
縦断像-画面の左側が被検者の頭側
画面の右側が被検者の足側
◆探触子
探触子は結晶を挟む2枚の振動板からなり、その振動板に高周波電圧をかけることにより振動板から超音波が発生する。
振動板にはチタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛などが用いられる。
振動板の直径は方位分解能と関係がある。
一般に探触子の直径が小さいほど近位領域の方位分解能は向上するがビームが広がりやすく拡散しやすいため深部に到達できない。
・頭部:セクタ型
・心臓:セクタ型2.25~3.5MHz
・眼 :セクタ型5~10MHz
・耳下腺、顎下腺、甲状腺、乳腺:リニア型5~7.5MHz
・上腹部:コンベックス型3.5~5MHz
肝臓→左側臥位で見やすくなる
胆嚢→右季肋部斜走査、右肋間走査で見やすくなる
絶飲食で検査
膵臓→心窩部横走査で見やすくなる
半座位、脱気水で検査
脾臓→左肋間走査で見やすくなる
・後腹膜(腎、副腎):コンベックス型
仰臥位、腹臥位
・骨盤(膀胱、前立腺、子宮、卵巣):コンベックス型
十分に尿を溜めて検査し骨盤内のガスを頭部に押しやる