医学系メモ

医学を学ぶために様々な役に立つサイト様や文献から勝手ながら引用、部分引用させていただいた医学メモ。間違いがあればコメントよりご指摘ください、もう一回調べ直したいと思います。

超音波ドプラ法

 
 
 
ある周波数の超音波を血管に当てその中を動く赤血球からの反射波の周波数を測定するがその周波数はドプラ効果により発信周波数とは異なる(ドプラ偏位)
ドプラ偏位を利用し血流の流れの状態(速度、方向)を知る方法をドプラ法という。
 
超音波ドプラ法はドプラ効果を利用して血流の速度を測る方法
 

 

特徴など
◆連続ドプラ法
別々の送信器と受信器が必要
高速血流の測定可能
距離情報なし
簡易ベルヌーイの定理を用いて心腔内の圧較差の推定が可能
 
◆パルスドプラ法
探触子に近づく血流は上向きに、遠ざかる血流は下向きに表示される
単一の素子で送信と受信を行う
測定速度には限界がある
距離情報が得られる
→測定限界速度を超えると折り返し現象を生じる
測定可能範囲を超えると折り返し現象が出現するため繰り返し周波数を上げるなどの対応で回避する。
 
◆カラードプラ法
血流の方向と速度をカラーで表示しBモード画像に重ねて表示したもの。
血流情報を色に変換して表わすもので逆流や短絡血流などの異常血流のスクリーニングに優れた方法
速度は明るさ(輝度)で表す
近づく血流は赤色、遠ざかる血流は青色
 
 
 
 
関連
超音波ドプラ法で血流速度を計測する手法のこと
 
*角度依存性
血流速度を計算するためには超音波入射角と血流方向のなす角度に応じて補正が必要。角度は20°以内にする。